WCK Meeting Vol.37 「新春ライトニングトーク大会2016」と、新年会 レポート

2016年1月15日(金)Woo bekkan はりまやにて、WCK Meeting Vol.37「新春ライトニングトーク大会2016」が開催されました。

新年一発目の勉強会は、恒例・フリーテーマのライトニングトーク大会。
2016年はWCK実行委員と一般参加者、合わせて12名の登壇者による盛りだくさんの内容となりました。

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新春LT大会2016・ライトニングレポート×12

新年会とセットになったイベントということで、乾杯とともにLT大会がスタートしました。

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01. Adobe Illustrator イラストメイキング!


トップバッターは、WordBench高知の講師も務める多才なWeb屋、チョウジさん。
今回はもうひとつの顔・イラストレーターとして、Adobe Illustrator を使ったイラスト制作の裏側を見せてくださいました。
Illustrator でのイラスト制作は「描くというより作る」イメージ。パーツの組合せと配置、それにほんの少しの愛、というチョウジ・メソッドに、皆さん興味津々の様子でした。

チョウジさんのイラストはこちらのサイトからご覧いただけます
https://ghweb.info/

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02. のっちが教えるデスクワークの運動不足解消法


続いては notch 代表、デザイナーの上野洋平さんによる、デスクワーカーの運動不足解消法についてのお話。
耳の痛〜い運動不足度チェックから始まり、疲労がたまるメカニズムの解説を経て、みんなで実践コーナー! 椅子に座ってできる太もものトレーニング方法を教えていただきました。その他、高知のおすすめジム情報も。
Web制作者も身体が資本。日々適度な運動を、ということで、毎月の勉強会でシリーズ化して欲しい内容でした。

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03. 6次産業化プランナーという仕事


3番目の登壇は、農家と消費者をつなげる「ベジフルコネクター」として活躍される大久保憲之さん。高知県が誇る地域資源に、新しい価値を創り出す6次産業化プランナーのお仕事についてお話いただきました。
6次産業化とは、農林漁業などの第1次産業者自らが、加工(第2次産業)や流通(第3次産業)に取組むこと。「1×2×3=6。足し算ではなくかけ算なのは、1つでも欠ければ上手くいかない:0(ゼロ)だから」との解説に納得でした。

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04. サーバー費を見直して運用の提案をしよー


続いては、WCK実行委員の新メンバーでもあるフロントエンドエンジニア・田島佑清さんのLTでした。
高知のWebあるあるとして、割高なレンタルサーバーを使い続けているクライアントが多いという状況が指摘されました。サイトの規模に適切なプランを提案することで、浮いたサーバー代を運用費にまわそう、というお話でした。
会場の「ここだけの話」では、田島さんのおすすめサーバーや要注意サーバーもこっそり教えていただきました。

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05. 土佐式受注案件獲得術


続いての登壇は、ウェブポップ代表の杉本憲昭さん。高知へUターンして8年目、フリーランス6年目というご自身の経験から、土佐式受注案件獲得術を教えていただきました。
独立後のお仕事獲得にあたり、高知人を客観的に考えてアプローチしたという杉本さん。「丸投げが好き。でも、こだわりがある」などの11の分析に、会場中から同意の笑いが起こっていました。
「仕事の対価として、お金の他に何を得るか」というお話は、フリーランスのみならず、全ての制作者に響く内容だったと思います。

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06. Web勉強会を楽しくする7つのアイデア


続いては、昨年秋からWCK実行委員となった間嶋沙知がお話しました。勉強会の参加者として、登壇者として、実行委員として関わってきた経験から、Web系勉強会を盛り上げるためのアイデアを7つご提案しました。
まずは自分が楽しみ、自分に出来そうなことに思い切って手を挙げてみる。そうして人と関わることで、勉強会の楽しさはもっと増幅する、というメッセージをお伝えしました。

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07. 5分で理解するメールの仕組み


LT大会も後半戦。7番目は、HOOP Design の入交昭さんによるLTでした。
非エンジニアにとっては難しいメールの送信・受信の仕組みを、5分で解説いただきました。送信メールサーバーは郵便ポスト、受信メールサーバーは私書箱、という例えが分かりやすく好評でした。「SNSを使ったメッセージとメールの違いは?」の質問にも、メールは“私書箱に自分で取りに行く”の例えで易しく回答くださいました。

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08. 鳥取市なう


続いての登壇は、異業種アライアンス「一善会」より伊東修司さんでした。伊東さんは異業種ながら、3年連続のご登壇。さらに今回は、転勤された鳥取市からはるばるご参加いただきました!
「WCK代表の杉本さんへ宛てた手紙」という形で、鳥取の街や食の魅力を、情緒と笑いたっぷりにご紹介くださいました。

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09.【デザイン・ノイズ論】~ Webデザインにおけるノイズ的手法を考える ~


続いては、HOOP Design のディレクター・デザイナー中野玄さんによるLTでした。かつてノイズバンドで電熱ストーブを奏でていた経験から、独自のデザイン・ノイズ論を展開。
「何だか分からないけど面白い」ノイズ的成分は、触れている時間と共にノイズだと感じる度合いが変化することを、Webデザインでの実例を交えて解説くださいました。
そして何より、LTのスライドやトークの随所に散りばめられたノイズ的成分が、5分の間に変化していく摩訶不思議な中野ワールドに、参加者全員が魅了されました。

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10. 営業を科学してWebサイトを設計しよう


10番目の登壇は、WCK実行委員の新メンバーでもある坂上北斗さん。
東京で新規事業のコンサルタントとして働いていた経験から編み出した「営業を科学する」方法を教えていただきました。企業の営業構造を可視化する手法は、高知でWebプランナーとなった現在にも役立てられているそう。
成約へのステップやマーケティングにおけるWebサイトの役割を決め、導線設計に反映させることで、成果の上がるWeb活用を提案できるとのお話は、非常に興味深いものでした。

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11. 人工知能とUI/UX


続いては、株式会社 Nextremer 高知A.I.ラボより興梠敬典さんの登壇でした。
「将来、人工知能によって人間の職が奪われるのか」という話も聞かれますが、興梠さんの考えでは、A.I.テクノロジーは個人の能力をスケールアップするためにあるもの、ということです。日進月歩の人工知能の分野ですが、人間社会との関わり方は未だ模索中だそうです。人と技術がいかに関わるか、すなわち最適なUI/UXの発見が、人工知能の爆発的普及のブレークスルーになるだろう、というお話でした。
最先端の研究・開発が高知で行われていること、「人高知能」のキャッチフレーズに、会場のわくわく感が最高潮に達した瞬間でした。

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12. 私見 2016年WCK活用術


LT大会のトリを飾ったのは、Office-KMK の大久保真希さんでした。
WCKの発足初期から勉強会に関わってきた大久保さん。実行委員をしていて良かったこととして、人脈が増えたこと、制作者として情報交換できる仲間が増えたこと、仕事の幅が広がったことなどを挙げてくださいました。また、高知の人は自己アピール下手であるとのご指摘も。せっかく勉強会に参加したなら、そのことを発信していくといいことがあるかも、とのお話でした。


最後に、WCKのモットーは「参加者が学びたいことを学べる場」であり、勉強会で取り上げて欲しい内容があれば、持ち込み・直談判も大歓迎!との呼びかけでフィナーレとなりました。


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2016年もWCKをよろしくお願いします!


バラエティ豊かなLTセッションの後は、席を自由に移動しながら歓談する「土佐式」懇親会で盛り上がりました。
参加メンバーの新たな一面が見れたり、もっと深く聴いてみたいお話が聴けたりと、2016年の勉強会への期待がふくらむLT大会だったのではないでしょうか。登壇・ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。

今年もウェブクリエイターズ高知が、高知のWeb制作者の良き学びと交流の場になりますように。

写真撮影:中野玄(HOOP Design)、上野洋平(notch)


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